魅力度ランキング46位【茨城県】

行く前に知り合いに「茨城は何もないよ」と言われたが、何もない場所の魅力を探すのは楽しい。

成田空港でレンタカーを借り、茨城の魅力を探す旅に出た。

今回訪れたのはこちら

那珂湊おさかな市場

まずはお昼ご飯を食べにひたちなか市の『那珂湊(なかみなと)おさかな市場』へ。

途中、琵琶湖に次いで日本で2番目に大きい湖『霞ヶ浦』の東側を通り、メロンと干し芋の看板を何度も見かけ、北海道にしかないと思っていたセイコーマート(コンビニ)も見かけた。

実は茨城県はメロンと干し芋の生産量が日本一なのだそうだ。ついでに、セイコーマートは北海道の他、埼玉県と茨城県にもあるらしい。

那珂湊おさかな市場は一般の人も入れる市場で、観光客だけでなく、地元の人も発泡スチロールを持って来ているような、地域に根差した市場であった。キンキ5匹500円くらいで売っていて格安だった。

こんな感じのお店が何軒か並んでいた

海鮮丼屋やお寿司屋が何軒かあり、海鮮丼を食べることにした。

ネタが乾燥しており、まずいとは言わないがおいしいとも言えなかった(上記写真の海鮮処森田ではない)。海鮮丼あるあるである。

再び外に出て、山積みになっている牡蠣を、殻をその場で開けてもらって食べてみた。

岩ガキ(600円/1個)と生ガキ(300円/2個)があり、岩ガキを選択。

イメージ写真 出典:写真AC
実際に食べた岩ガキ。大きい。

これはプリプリで美味だった。海鮮丼を食べる前に牡蠣でお腹いっぱいにしておけばよかった。

ちなみに、岩ガキと生ガキ(マガキ)の値段が全然違うのには理由がある。岩ガキは天然もの、マガキは養殖ものが多い。岩ガキは海女さんや漁師が潜って獲っているから夏しか出回らない。大きさは岩ガキの方が大きい。

殻を開けてくれるお兄さんのそんな説明を聞いたら岩ガキを選んでしまった。

次の目的地に向かう前、市場の近くに干し芋の看板があったので行ってみた。干し芋も気になったが冷凍焼きいもを購入し、半解凍で食べたらアイスみたいだった。『紅はるか』だったか『紅あずま』だったか忘れたが、濃厚で美味しかった。

国営ひたち海浜公園

次はインスタで映えた写真が投稿されている『国営ひたち海浜公園』へ。

とても広い公園で、『みはらしの丘』という花畑エリアでは、春はネモフィラ、スイセン、チューリップ、初夏はポピー、バラ、夏はジニア、ヒマワリ、秋はコキア、コスモス、冬はアイスチューリップなどが楽しめる。

春のネモフィラ 出典:写真AC
秋のコキア 出典:写真AC

↑↑『みはらしの丘』は公園内でおそらく一番の映えスポットである。

それでは私が撮影した『みはらしの丘』をご覧ください↓↓

映えない…。ネモフィラは見頃を過ぎていた(5/25撮影)。ネモフィラの見頃は4月中旬から5月上旬なのだそう。

しかし、他にも見どころはあった。

ポピー 5月中旬から下旬
リナリア 5月下旬から6月上旬
古民家 これは1年中あります笑
メルヘンな橋
メタセコイア並木

公園内はとにかく広く、道が曲がりくねっているので、適当に歩くと道に迷う。途中、出られなくなるんじゃないかと心配になったが、google mapを使ったら効率的に回れた。

自然豊かなだけでなく遊園地エリアもありレストラン、カフェもある。入場料450円(大人)+駐車場520円で大人も子供も一日中楽しめそう。

県庁所在地 水戸市

今夜の宿泊地の水戸市へ。水戸納豆と水戸黄門で有名な茨城県の県庁所在地である。

17時。駅前のホテルに到着。ウェルカムドリンクと朝食付きの良心的なホテル『みまつアネックス』。建物は古いが清潔で、スタッフは優しかった。

外はまだ明るかったので歩いて日本三大庭園のひとつ偕楽園へ。ひたち海浜公園で道に迷って歩き疲れたはずなのにさらに歩きに行く。旅先では楽しんだ者勝ちである。

ジョギングしている人がいっぱいいる千波湖沿いを歩き偕楽園公園へ向かう。千波湖沿いのアスファルトはやわらかくてジョギング向けだった。

偕楽園公園は木がいっぱいでとても気持ち良かった。偕楽園公園もまた広い。茨城は土地が広い笑。

庭園の入場は19時までで、すでに18時半だったので今回は入らず。もう少し早く来ておけばよかったと思った。

夜はホテル近くの水戸東照宮前の宮下銀座商店街へ。ここは一人飲みできそうな店がたくさんあり、一人旅の人にもオススメ。

海に近いから魚がおいしいだろうと思って魚が食べられそうな店を探し、入ろうとするも「満席です」と断られた。店内はガラガラだった。めんどくさかったのだろうか。

さっき通った時見つけた、後で入ろうと思っていた無添加ワインのイタリアンの店に先に入った。店内はカウンター数席とテーブル3つくらいのおしゃれな店。お店のマスターと一人でカウンターにいた女性が話しかけてくれた。こだわりのあるお店ってサービスが良いし常連もつくし、良い店であることが多い。そしてワインがおいしかった。何も言わなくても水も一緒に置いてくれる心遣いもありがたい。

北関東を巡る旅をしていて3日目は前橋に泊まる、という話をしたら、「宇都宮は都会だけど前橋も田舎だよ。水戸よりも田舎かも」と言われた。正直、水戸は東京に近いしベットタウン的な感じでもう少し都会なのかな、と思っていたが、地方の都市に比べてもそれほど都会ではなかった。しかし自然がいっぱいあって暮らしやすそうだと思った。

次にマスターに紹介された魚がおいしい居酒屋へ。魚もあり納豆料理もあり地酒もあり、食べたい物を制覇できた。地酒は茨城のものも含め飲み比べした結果、獺祭が一番おいしかった。さすが世界の獺祭。

ちなみに水戸の人が日常的に納豆汁を食べるかといったらそういうわけではないらしい。

カウンターには金髪でピアスをいっぱいつけたお兄さんが座っていて、絶対ホストだと思ったが、どうやら焼き鳥屋をしているそうで、若いのに自分で店を持ってしっかりやってるんだなと感心した。人は見かけで判断してはいけない。

茨城県内の観光スポットを何か所か教えてもらったので、翌日全部行く計画を立てたかったので、水戸東照宮に寄りホテルに戻った。

翌日。

ホテルの朝食。水戸納豆は盛り放題。水戸納豆の特徴は”小粒で粘りが強い”のだが、確かにそうだった。

朝食後、コインパーキングにレンタカーを取りに行き出発した。そういえば、ジンギスカンやもつ鍋のお店が多いなと思ったが、特に名産というわけではないらしい。

まずは千波湖の湖畔にあり、千波湖を一望できる『好文カフェ』へ。”好文”というのは”好文亭”という偕楽園内の施設から名前を取っているのだと思う。

オープン前だったので入れなかったのだが、千波湖沿いにたたずむ鳩と、朝からジョギングする人々を眺め、茨城北部へ出発。

手前:リラックスしすぎの鳩 奥:人間みたいな鳩
千波湖ジョギングコース 緑もいっぱいで気持ち良い

あと、水戸は芸術の街でもあり、『水戸芸術館』もおすすめされたが、時間がなかったのでまたゆっくり水戸に来た時に寄ろうと思う。

千波湖からも見えるこのモニュメントが目印 写真:水戸芸術館HP

パワースポット 御岩神社

昨日の夜おすすめされた日立市にある『御岩(おいわ)神社』へ向かった。大きな杉の木がいっぱいのパワースポット。日本で最多の神を祀っていると言われている。

最初の見どころは三本杉。根元は1本で、途中から3本に分かれている不思議な杉の木である。

(↑途中から倍速なので音声が変です)

コケも綺麗。

コケ
心…洗っておいた方が良かったのだろうか?

御岩神社に参拝後、神域である御岩山の山頂まで片道60分くらいで行けるそう。

迫力がすごい 袋田の滝

ここもおすすめされたところ。日本三名瀑のひとつ。

手前の方にある駐車場に車をとめたら滝まで結構距離があった。平日など混んでいなさそうなときは奥のお土産屋さんの駐車場に止めた方が楽である。

その『滝本屋本店』というお土産物屋さん前の橋を渡り滝川の左側を歩いていき、案内に従って階段を登る。滝の入り口で300円を払い中に入るとまずはトンネルが。

いきなり近代的な設備で不思議な感じ。たしか秋芳洞もこんなトンネルがあったような。トンネルの中は冷房が効いているかと思うほど涼しかった。

トンネルを進んでいくと第1観瀑台があり、滝つぼから10mほどの間近からから見る滝の迫力は想像をはるかに超えていた。

横幅が広すぎて見切れている

高さ120m、幅73m。こんなに大きな滝は今まで見たことなかった。写真では伝わりきらないのでぜひ直接見てほしいと思う。

茨城は見るものがなにもないと思われているが、めちゃめちゃ魅力のある県である。

さらにトンネルの奥に進むとエレベーターがあり第二観瀑台まで行ける。

やっぱり近代的で不思議な感じである。

第二観瀑台からの眺めはこんな感じ。

第一観瀑台に比べ滝まで距離があり、全体を眺めることができる。迫力は第一観瀑台の方がすごかった。

春は新緑、秋は紅葉、冬は氷瀑と、1年を通して景色が素晴らしいとのこと。

帰りは来た道を戻り、第一観瀑台の手前にあったつり橋を渡ってみた。

つり橋からの眺めはこんな感じ。

つり橋を渡った向こう側はハイキングコースになっており、右に行くと駐車場まで戻れるようになっている。

ハイキングコースから戻ると、お土産屋さんの駐車場まで来れる

つまり滝に向かうのには2つのコースがあり、『滝本屋本店』前から川の左側を通りトンネルを通るコース、川の右側を通りハイキングコース+つり橋を渡るコースとなっている。

行きと帰りで別の道を行くとどっちも楽しめるのでおすすめ。

つり橋と新緑 花貫渓谷

高萩市にある、ハイキングコースにもなっている渓谷。つり橋と新緑のコラボはとても綺麗だった。

渡った先はハイキングコース

紅葉の時期は駐車場がいっぱいになるほど人がたくさん来るらしい。今回は5月の平日だったので人が少なくつり橋を独り占めできた。

紅葉がきれいな場所は新緑も素晴らしくきれいである。

北関東の海を眺める 六角堂

北茨城市にある『六角堂』。明治時代に岡倉天心が思索の場所として作った、海沿いに立つ建物。庭園を散策すると奥の方に建っている。

出典:写真AC
すぐそばの海 実際に撮影したもの

東日本大震災の津波で流されてしまい、今の建物は再建されたもの。

個人的に沖縄の海は好きなのだが、日本列島北部の寒々しい海を眺めるのは少し怖いと感じている。さらに過去の津波の被害を考えるとなおさら海の脅威を感じて感慨深い。(←ちょっと日本語が変かもしれない)

今こんなに普通の町並みを取り戻しているが、復興にたくさんの苦労があったのだろう。昨日、水戸でも崩れた場所があると聞いたが、広い範囲で爪痕を残した地震の恐ろしさが伺えた。

そこから高速に乗り福島県の会津若松へ。

茨城は何にもないと言われているが、人は穏やかで景色が素晴らしいし食べ物もおいしいし、めちゃめちゃ魅力があると思う。

茨城に魅力がありすぎて会津若松に着いたころには夕方になっていた。

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