魅力度ランキング34位【福島県】
茨城県の北茨城市から高速で福島県の会津若松へ。茨城に魅力がありすぎて会津若松に着いたころには夕方になっていた。
会津若松市
宿泊は駅前の『駅前フジグランドホテル』。駐車場無料+近くのスーパー銭湯の入場券がもらえるというサービス付き。部屋も広くて快適であった。
ホテルについたら恒例の周辺の散策に出かけた。会津若松駅前はチェーンの居酒屋しかなかった。日本酒がおいしいと聞いていたのに。チェーンの居酒屋の日本酒と料理を食べに来たわけではない。
どうやら会津若松の繁華街は『栄町』というところで、駅から少し離れたところにあるのだ。
というわけで栄町に来たものの、昔の歓楽街や温泉街にありがちなスナックや夜のお店ばかりだった。そんなところに行きたいわけではない。普通の飲食店を探しているのだ。
飲食店もあるにはあるが、入り口の扉が二重になっていたりで中が見えず入りにくい。扉が二重になっているのは雪国だからだろう。
一人で入れそうなお店がなかなか見つからず、会津若松の歓楽街をひとりさまよう。といってもすれ違う人は少なく、一人で歩いているだけだった。
私は一人で入れそうな店を探すのが得意だと思っているが、会津若松は難易度が高かった。
結局、入り口の扉から中が少し見えたお寿司屋さんに入った。もうここしかないと思った。
結果、いいお店だった。
内陸なので魚は新鮮なのか、どうなんだろう、と思いながらだったが、お寿司は美味しかった。お店の人は気さくなご夫婦で、他のお客さんはサラリーマンらしき男性3人(多分1人は社長)。
女1人でお寿司屋に入ってきたからなんて話しかければいいのか分からなかったようだが、日本酒を頼んだあたりから話しかけてくれたので良かった。旅先で地元の人と話をするのは楽しい。
飲んだ日本酒は『会津娘』と、もう一つは名前を忘れた。会津娘は甘めで飲みやすかった。
会津若松は地元愛が強そうだった。新選組の話をされ、斎藤一の話をされ、そこで初めて会津若松が新選組と深い関係があったことを知った。せっかくなら来る前に調べておけばよかったと思った。
食べ物で有名なのはソースカツと蕎麦らしい。おいしいソースカツの店『とんかつの番番』とお蕎麦の店『かみしろや』を教えてもらった。
帰り際、お店の人に「タクシー呼ぶ?」と聞かれたが、私としてはホテルまで普通に歩ける距離(1.5kmくらい)だったのだが。会津若松の人はあまり歩かないのかもしれない。もしくは私が歩き過ぎなのかもしれないが。
翌日。
城下町らしい町並みが残る七日町通りに行く。修学旅行生らしき集団もいた。
大きな赤べこを発見。
この赤べこ、ただのモニュメントではなく、ほんとに首が動くのだ。
新選組ポストを発見。
会津鉄道とJR線が通る『七日町駅』は無人駅。券売機ではなく乗車駅証明書発行機を利用して乗車するよう。初めて見た。
七日町通りはそれほど広い範囲ではないが、カフェが何軒かあったので、散策して疲れたら、休憩できるところはたくさんあった。
幕末を知る 鶴ヶ城
七日町通りを散策した後は鶴ヶ城に行った。鶴ヶ城は会津藩の居城で、幕末の会津戦争が繰り広げられた城でもある。
会津藩は新選組の支援をしていたこと、最後まで旧幕府軍への忠誠を貫いたことより、新政府軍から攻められることになった。
自分たちで会津を守ろうと十代の会津藩士の子たちで結成された白虎隊の自刃も有名。
しかしそんな歴史があったことを知らず、なんとなく会津に来てなんとなく鶴ヶ城に行ってしまった私は、鶴ヶ城内の展示を見てその事実を知った。白虎隊のところらへんで思わず涙しそうになったのだが、ちょうど幼稚園児の団体がやかましく通り過ぎて行ったので感慨にふける雰囲気でもなくなり、なんとかこらえることができた。幼稚園児が通り過ぎた後は元通りの静けさに戻った。
現在の戦争も悲惨だが、日本中で繰り広げられた武士の戦いも相当悲惨だったと思う。
11時。会津若松を離れる前にソースカツと蕎麦のどちらを食べようか迷う。結局、鶴ヶ城に近いお蕎麦屋さんに行った。11時オープンで、11時半で満席となった。やはり人気店のよう。私はギリギリ待たずに入れた。
大根おろし汁と鴨汁の2種類の味を楽しめる。
かやぶき屋根の町並み 大内宿
国道121号線を日光方面に行く。途中大きなダムの横を通りたどり着くのは、江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町として栄えた『大内宿』。美しい茅葺屋根の民家が街道沿いに建ち並ぶ。
大内宿はねぎ蕎麦が有名らしい。
ねぎ蕎麦以外も普通のお蕎麦やくるみ蕎麦のお店もある。軽食としてコーヒー、ケーキ、ソフトクリームが食べられるお店もある。
町並みを眺めながら一番奥まで行くと階段があり、大内宿の町並みを見渡せる展望スペースがある。
急な階段だったが、これは登って見る価値がある。
断崖絶壁を渡る 塔のへつり
大内宿から車で20分ほどの『塔のへつり』。会津鉄道『塔のへつり駅』からもすぐ近く。
『へつり』とは断崖という意味で、長い年月をかけて自然が作り出したこの渓谷は、塔の形のへつりが立ち並ぶ。
対岸のへつりまではつり橋を渡って行くことができる。
つり橋を渡った先に神社があり、ちょうど通路のようにえぐれた複雑な地形を通って神社まで行くことができる。通路は柵がなくて少し危険なので歩きやすい靴と服装で。
そしてそこから車で2時間ほどの日光東照宮に向かった。
福島県は自然と歴史が壮絶だった。
歴史を学んでから行ったら見方が変わるかもしれない。帰ってきてから会津若松の歴史を調べてみたが、知識をつけた今。改めてまた行きたいと思った。